Saturday, December 26, 2015

日本滞在記 ~ホテル選びに学ぶ物件探しのコツ~

 年末年始に、出張と帰省を兼ねて、日本に帰国をした。外国居住者が購入できるジャパン・レール・パスを久しぶりに購入し、暖冬の日本を東京から広島、そして四国の松山から高知へと横断し、地元の食と文化を満喫した。私の実家は広島なので、それ以外の場所では合計、5つの宿を転々としたが、「おもてなし」の精神の宿るホテルや旅館から得られる「居心地の良さ」に改めて感動を覚えると同時に、ホテル探しとおうち(家)探しに共通する類似点を見つけ、不動産エージェントとしてお客様のニーズに合った物件選びをするコツについて再び考えさせられる経験となった。
 
 それぞれの宿が、各々のテーマを持ち、プラスとなる特徴を生かした宣伝・サービスを展開している。まず、1泊目のホテルは、空港の国際ターミナル内に近年新規オープンしたホテル。長時間の子連れフライトを終え、疲れきった私にはとてもありがたい絶好のロケーションが魅力であった。シンプルでモダンな内装、窓からはモノレールや飛行機が眺められ、水圧の高い日本式お風呂が有難く身に染みる滞在となった。2泊目のホテルは、東京・浅草にある浅草寺・スカイツリーの眺望が魅力のホテル。大きな窓から、昔ながらの下町風景と都会ビューが融合した美しい眺めを楽しめた。朝食会場となった26階のレストランからのパノラマビューはとにかく圧巻で、大都市東京の美しさを堪能できる滞在となった。3泊目のホテルは、東京の新宿・歌舞伎町に新装オープンしたホテルで、テーマは映画で世界的にも一躍有名になった怪獣「ゴジラ」!恐竜・怪獣好きの5歳の息子のために、東京に住む私のお客様がずいぶん前から情報を送ってくれたお蔭で、一室限定のゴジラルームをタイミング良く予約することができた。お部屋に入るなり、私の背丈の倍以上もあるゴジラに迎えられ、ベッドの枕側の壁からは、ゴジラの手が突き出ているという、衝撃のデコレーション!壁紙はゴジラの肌を再現したものだったり、お風呂・トイレもとにかくゴジラだらけ。私には少し気色悪い滞在となったが、お蔭様で息子は大喜びの時間となった。4泊目のホテルは、愛媛県・松山道後温泉の老舗旅館ホテル。温泉街の中心に位置する風情溢れる旅館で、備品の浴衣と下駄を身に着けて、お湯巡りを楽しんだ。竹やススキなど、和を活かしたセンスのよいオブジェクトがインテリアに一味アクセントを加えていた。5泊目のホテルは、高知県・高知市の老舗旅館。気品高い生け花が床の間に飾られた和室で、色鮮やかな蝶の絵が温泉入浴場を含め、旅館中に散りばめられたアート溢れる滞在であった。

 このように、それぞれの宿が、各自のテーマに忠実に、居心地の良さを最大限に活かしている。ホテル選びは、旅のそれぞれのシーンに合った場所・アクセスの良さ、ユニークな特徴やテーマに沿って決めていくが、おうち(家)探しもそれぞれの人生のライフステージに合ったものを選んでいく、という点で非常に共通するプロセスがある。特に、カナダ(北アメリカ)の住の考え方は、日本と違い非常に柔軟性が高い。大体カナダ人は、平均5~7年毎に家の引越し(買い替え)をすると言われているが、あくまで「今」から5~7年後のライフスタイルに合った物件をフレキシブルに選んでいく、という点は、固定観念に縛られた日本人にとっては見習いたい柔軟性である。

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