Wednesday, February 15, 2012

日本語ペアレンティング・ワークショップ「異文化子育て」

2月13日(月)に日本語で子育てスキルを学べる無料ワークショップ第1回目のセッションに参加してきました。全6回(各回2時間)のワークショップでは、0歳~6歳の子供を持つ日本人のママたちが集まり、カナダでの子育てについて学んだり、考えを共有する時間が設けられるそうです。

第1回目のテーマは「異文化子育て」。 日本のバックグラウンドを持つお母さんたちがカナダで子育てをする上での悩み、また別の文化を持つ配偶者またはパートナーや義理の家族との子育て観の差異などについて共有しました。全部で20人ほどの日本人のお母さんたちが参加されていましたが、どなたの悩みも「ふむふむ」と納得のいくものばかり。やはり、同じ文化圏(日本という国)出身であるというだけで、子育ての考え方についてかなりの共通点を持っているのだな、と改めて実感しました。

例えば、 寝かせつけ方。カナダで主流の方法は、早いうちから(月齢3ヶ月~)親とは別の寝室で一人でベビーベッドに寝る訓練を始めます。一方、日本では「川の字で寝る」という表現にも象徴されているように、お父さんとお母さんの間で子供が寝ることも珍しくありません。日本とカナダの家の広さの違いもあるのかも知れませんが、この点はどちらが正しい方法なのか混乱してしまうお母さんたちが多いようです。また、義理の両親の考え方と衝突することもよくあるそう。ちなみに坊の場合、睡眠中も少しでもママの肌のぬくもりを感じられれば、精神的な安定にも繋がるのではないか、と思っています。(実際には私の精神的な安定に繋がっていたりして・・・笑)

また、多言語教育についての不安。最低でも日本語と英語の2ヶ国語教育、さらに多くのカナダで育つ子供は3ヶ国語以上の言語を話しながら育つ場合も珍しくありません。ママとパパが違う言語を話し、さらにどちらも英語ではない場合、子供はママの母語、パパの母語、そして英語、さらには学校に行き始めてフランス語を習うケースもあります。英語は学校に行き始めればすぐに身につく、という意見が大半で、どのご家庭もパパやママの母国語をどうやって維持するか、が悩みだそうです。ただ、少し大きなお子さんがいらっしゃる親御さんがおっしゃっていたのが、学校に行き始めて英語をしゃべれるようになっても、もともと英語を母語とする家庭で育った子に比べるとやはり語彙力の差はかなり開いてしまう。その場合、子供同士の喧嘩で思うように英語が出てこず、英語を母語とする家庭の子に言い負けてしまうことが多く、いじめの対象になることもあるのだとか。やはり、北米で深刻な問題になっているいじめについては、子供が学校に行き始めるとどの親も不安になるそうです。ドラッグ問題や、性教育、暴力問題なども、勉強しなければならないな、と痛感しました。

ただでなくても子育てとは、日々試行錯誤を繰り返しながら、正しい答えを見出すことが難しいもの。それを異文化・多言語で行うのだから、さまざまな葛藤があって当然だと思います。

ワークショップでは、雑誌の切り抜きから日本の自分とカナダの自分を一言で表す取り組みをしました。日本の私を一言で表すと、「キャリア」。 これは、なにも仕事一筋というわけではなく、敷かれたレールの上を淡々と歩み続ける、という意味です。一方で、カナダの私を一言で表すと、「Awesome(サイコー!)」。自分らしく、無限の可能性の中で生きている自由感を表現すると、なんだかムダにテンションの高い人みたいになってしまいました。



さらに、子育ての方針について自分の考え方を整理する作業もしました。私は日々いっぱいいっぱいすぎて、悩む暇もなくお気楽に育児をしてきましたが、マルチカルチャーなバンクーバーで子育てをしていく上で、ひとつだけ忘れないようにしている信念があります。それは・・・、

「いい文化は見習い、悪い文化には染まらない」

 です。どの国にもいい文化と悪い文化がある。日本とカナダを比較しても、一概にどちらがいい文化を持っているかなど言えるはずがありません。日本には日本のいい文化があり、カナダにはカナダのいい文化がある。それならば、いいところだけを拾い集めて吸収していけば、人間の幅がどんどんと広がっていくのではないかと思うからです。変に日本の子育て方法に固執せず、でも、日本のやり方のいいところは維持したい、と思っています。

普段の生活の中で、自分の子育て方法についてじっくり考える機会など皆無だったので、今回のワークショップは非常に考えさせられるきっかけとなりました。また第2回目が楽しみです。

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