Monday, September 4, 2017

安く売りだす勇気。3,000ドルの投資で、10倍のリターンを得た実例



あるお客様から、この春、暗い声で相談を受けました。
「投資物件として所有していたコンドミニアムの一室なんだけど、色々と良くないことが重なってね、早急に売ってしまいたいんだけど。」

当初のお客様は、この訳あり物件をとにかく早く処分したい一心のようでした。
  物件は、何十年も掃除がされておらず、おまけに煙草やカビの匂いが立ち込め、大変荒れ果てた状態でした。

お客様は、懇願されました。「あなたなら、こんな状態の物件でも売ってくれるわね?買い手を探してきてくれるわよね。」と。

私は、こうお答えしました。
3,000ドルの予算と、2か月の時間をください。投資いただいた3,000ドルは必ず何倍もの額にしてお返しします。」と。

そして、それから約2か月間、私たちは物件の販売準備に追われました。
3,000ドルの予算を使い、2か月間で行った準備は以下になります。

1.すべての家具の撤去
負のエネルギーを取り除くため、全ての家具やその他備品を搬出し撤去しました。

2.壁のペンキ塗り替えと、床の張替え
染み付いた匂いを取り除き、フレッシュ感を取り戻すため、壁と床をきれいにしました。

3.修繕・タッチアップ
快適な住居空間を取り戻すため、キッチン、バスルームなどを細かく点検し、必要な修繕修理やタッチアップ修理を行いました。

4.クリーニング
プロのクリーナーを雇い、家中ピカピカに磨き上げました。

5.ステージング
私がストックしているステージング用の家具や装飾品、また必要なその他アイテムを調達し、空き家に彩り鮮やかな息を吹き込みました。特に、ダークカラーばかりで暗かったキッチンには、黄色やオレンジのアイテムで色のコントラストを出したり、オープンコンセプトの間取りを強調するため、リビングに縦長のソファーやデスクを配置しました。

その後は、プロの撮影を入れ、間取り図を作成し、通常通りのオンライン・オフラインの広告宣伝活動を行い、はじめての内覧であるオープンハウスまでには、物凄い数の反響を得ることができました。

この約2か月間の販売準備が重要なプロセスであったことは揺るぎもない事実なのですが、実はこの物件、同エリアの販売履歴史上、平方フィートあたり、最高額での売却に成功しました。その理由は、思い切って市場価格よりずいぶんと低く販売値を設定したからなのです。


#902 (当物件)
#702
Sold Price (売却額
$480,500
$450,000
List Price (販売価格
$399,000
$441,000

結果、訳あり物件をとにかく処分したかったクライアント様は、2階下の全く同じ間取りの同等物件に比べ、たった$3,000の投資額で、なんと$30,000も高く売却することに成功しました。

#702

当物件 #902


不動産の売却は本当に奥が深く、販売準備から、価格設定、物件の見せ方を含めた広告宣伝活動、そして買い手との価格交渉に至るまで、すべて個々のリアルターそれぞれの手法が問われます。

今回のように、$3,000の投資が10倍の$30,000なってお客様に還元できると、この仕事をしていて本当に良かった、としみじみ感じるのです。夏が終わる前に、嬉しい結果をお客様にお届けすることができ、私も嬉しく秋を迎えられそうです。

(ハッピーホーム・アドバイザー: 高原 さやか)

Sunday, August 27, 2017

「大自然の中で生きる選択: 田舎暮らしの魅力」



先日、我が家の毎年恒例の夏休みイベントの魚釣りの小旅行に行って参りました。私たちの親しい友人が魚釣りの名人で、彼のログハウスを拠点に三泊四日を過ごすのですが、とにかく圧倒的な自然の魅力に囲まれた貴重な時間で、私たち家族は一年中この小旅行を楽しみに生きていると言っても過言ではないほどなのです。

その隠れ家は、フェリーに乗ってナナイモ島に渡り、一般道を90分、さらに砂利道を90分車で走らせた「Bamfield」という地にあります。到着後は、車を波止場に停め、ボートに乗って、太平洋に囲まれた小さな島に渡って、広大な檜の林を歩いていきます。潮の香りが、一気に檜の香りに変わり、野鳥のさえずりや小動物の気配に満たされるのです。



そうして辿り着いた場所には、自分たち以外の人間の目はありません。もちろん、ボートを5分ほど走らせると、小さな町に暮らす人々に遭遇でき、小さなマーケットで食料品や日用品を購入することも可能です。しかし、拠点とするログハウスの周りはシーンと静まり返り、野生動物たちと共生し、潮の満ち引きや太陽の動きと共に生きていく暮らしなのです。

当然、携帯電話の電波もなく、街灯もないので、日の入りと共にあたりは真っ暗になります。蚊を追い払うために、焚き火を起こし、皆で火を囲み、落ちこぼれそうなまでの星空の下で団らんを楽しみます。ここに、本来の人間同士の交流が生まれます。パチパチと弾ける火の粉と、キラキラと瞬く星々を眺めながら、マシュマロを炙ったり、お酒を飲んだり、それぞれが好きなことをして過ごします。

朝目覚めると、満潮と共に、辺り一面海水に囲まれます。男性陣は、早朝から蟹の捕獲かごを仕掛けたり、漁に出かける準備に慌ただしく働き、女性陣は、コーヒーを淹れ、毎食腕を振るって自炊をするのです。潮が引くと、浅瀬に下りて蟹やヤドカリなどの海の生き物を観察したり、ゴルフの打ちっぱなしをしたり、(私たちの犬がボールは拾ってきてくれます)野生のお花を摘んだり、丁度良い丸っこい石を見つけてきてオイルペイントで絵を描いたり、楽しみは尽きません。対岸に熊の赤ちゃんが現れると、退散です。(笑)



このような大自然の中のログハウスは、住宅ローンなどを組むのは多少大変ですが、比較的お得な価格帯で売り出されています。ほとんどの方(私を含め)は、仕事や子供の学校の都合で都心に住まなければいけない理由がありますが、そうでない方は、是非大自然に囲まれた暮らしを検討されてみてはいかがでしょうか。(ハッピーホーム・アドバイザー: 高原 さやか)

Monday, May 1, 2017

Don't wait to buy Real Estate, Buy Real Estate and wait.




先日、新移民向けの教育プログラムを提供する「Mosaic」という団体に、ゲストスピーカーとして呼んでいただき、数百名の新移民に向けてキャリアセミナーの講演をしてきました。講演の内容は、バンクーバーの不動産について、そして移民としての私のこれまでの軌跡について、でした。不動産というトピックはどの文化圏の方にも話題性が高く、次から次へと質問が飛び出し、大盛況の講演となりました。

そんな中で、バンクーバーという特殊な不動産市場をリアルターとしてどのように捉えるか、というトピックが白熱し、「買い時はいつか」「不動産価格はいつ下がるのか」という質問を何名もの方に受けました。

「買い時はいつか」
これは、不動産の購入を考えている方にとって永遠のテーマだと思います。私も複数の買い手の方とお仕事をさせていただいていますが、近年のバンクーバーの不動産マーケットを見ると、かつてから名言として残されてきた不動産のゴールデン・ルールが彷彿させられてなりません。それは・・・、

Don’t wait to buy Real Estate, Buy Real Estate and wait.
「不動産を買うのを待つな、不動産を買ってから待て。」

私は、2011年に不動産エージェント(REALTOR)になりました。それ以来、200組以上のお客様の不動産売買をお手伝いさせていただきました。それぞれ、ひとつひとつの取引に、感慨深いストーリーがあり、ひとりひとりのお客様と築き上げた思い出・関係性があります。家の売買は、ときに非常に感情的な思い入れが絡み、また、その感情に伴って、お客様とリアルターの間に濃厚な関係性が生まれることが多々あります。残念ながら、様々な事情で、お手伝いできなかったお客様や、取引成立に至らなかったお客様もいらっしゃいますが、この5年間、不動産を購入されたお客様は、少なくともマーケット上昇の恩恵を直に感じていらっしゃることでしょう。

マーケット(市場)の価格変動は、需要(Demand)と供給(Supply)のバランスに左右されます。現在の不動産市場は、需要が大きく供給を上回っている状況、すなわち、価格はまだ上昇傾向にあります。特に、コンドミニアム・タウンハウスの需要が大きく、価格高騰によって市場参入が厳しくなった戸建てに比べ、さらにコンドミニアム・タウンハウスに人気が集中しています。「価格はいつ下がるのか」、という疑問は誰しもの頭をよぎるものでしょう。しかし、世界中の中堅・富裕層が大行列を作ってカナダに移民できるのを待っているこの状況をみると、バンクーバーの人口はまだまだ増加の余地があります。そして、人口が増えれば、当然、住居の需要も増加する、すなわち需要は拡大傾向にあるのです。

Mosaicの講演の中で、私から新移民の方に、

「なぜバンクーバーに移民してきたのですか?」

という質問をしました。新移民の方々からは、


  • 「母国より政府が安定しているから」
  • 「子供の教育環境が整っているから」
  • 「治安がよく、人権の捉え方が進んでいるから」
  • 「カナダのどの地域よりも気候がいいから」
  • 「都市のサイズが大きすぎず、小さすぎず、ちょうどよいから」
などの答えが返ってきました。まさに、これらの理由がバンクーバーの不動産の価値を高めている理由ではないでしょうか。
             
 (ハッピーホーム・アドバイザー / リアルター:高原 さやか)